ウェブトゥーン × BLSによるポジショニング転換キャンペーン — Canva × 『社内恋愛お断り!』ブランドストーリー広告、「デザインツール」から「オフィスツール」へブランド認識の転換に成功した事例
Canvaは、誰もが簡単かつスピーディーにデザインを作成できるグローバルなビジュアルコミュニケーションプラットフォームです。専門のデザイナーでなくても、プレゼンテーション、ドキュメント、動画など多様なアウトプットを作成できる直感的な環境を提供しており、近年はAI機能とコラボレーションツールを強化し、オフィスツールとしての存在感を高めています。
Canvaは、3月から4月にかけて、韓国市場においてウェブトゥーンを活用したブランディングキャンペーンを展開しました。単なるブランド認知拡大にとどまらず、Canvaをチームでの共同作業に効果的な「オフィスツール」として定着させることが、今回のキャンペーンの中核課題でした。さらに、ウェブトゥーンのブランドストーリー広告が実際にブランド認識の変化にどのような影響を与えるのかをBLS(Brand Lift Study)を通じて検証することも、主要な目標のひとつでした。
ケースまとめ
目標
ウェブトゥーンのストーリーを通じたCanvaのオフィスツールポジショニング、およびブランド意識変化の検証
戦略
『社内恋愛お断り!』エピローグ型ブランドストーリー + 動画素材への展開 + BLS連動設計
特徴
WEBTOON IPベースのクリエイティブでブランドUSPを自然に訴求し、クッキーオーブンのリワードで調査回答率まで引き上げた統合キャンペーン構造
戦略1. ビジネスパーソンなら誰もが共感するリアルなオフィスエピソード
今回のキャンペーンのクリエイティブの中心には、ウェブトゥーン『社内恋愛お断り!』とのコラボレーションがありました。オフィスを舞台にした本作のエピローグ型ブランドストーリー広告を通じて、「定時退社する仕事ができる人の秘密」「定時退社の妖精Canva」というメッセージを、リアルな職場エピソードとして描き出しました。硬い機能説明ではなく、読者が共感できるオフィスのストーリーの中に、Canvaの利便性と実用性を自然に溶け込ませたのです。
キャンペーンのコアメッセージ
「定時退社する仕事ができる人の秘密、定時退社の妖精Canva」
戦略2. ユーザージャーニーに深く浸透するブランディング・パッケージ
制作されたブランドストーリーは、『社内恋愛お断り!』本編にとどまらず、WEBTOONアプリの起動画面から作品鑑賞に至る動画領域全般にわたり、一貫したクリエイティブ体験を構築しました。ユーザーがプラットフォームにアクセスした瞬間からコンテンツを楽しむ動線全体で自然にブランドと出会えるよう設計され、一度きりの露出ではなく段階的なブランド理解が可能になりました。
戦略3. 精緻なBLS設計
BLS(Brand Lift Study)の設計においても、精緻なアプローチが図られました。アンケート調査の実施時にはブランディングパッケージのアセットをバナーとして活用し、クッキーオーブン・オファーウォールを通じてBLS回答時にリワードを付与する仕組みで、回答率を高めました。広告を視聴したユーザーと非視聴ユーザーのグループに分け、ブランド意識の変化を定量的に測定した今回の設計は、キャンペーンの効果をデータで検証することを目的としています。
キャンペーン成果
利用意向の向上
+26%
視聴者 vs 非視聴者
ポジティブ評価の割合
96%
広告視聴者ベース
広告を視聴したユーザーのブランド利用意向は、非視聴ユーザーと比較して26%以上高く、今後の利用意向を示した割合は65%以上と、全体グループの中で最も高い数値を記録しました。
ブランド意識の変化も特筆すべき点です。広告を視聴したユーザーはCanvaを「AIツール」「オフィスツール」として認識する傾向が高かったのに対し、非視聴ユーザーは依然として「デザインツール」として認識する傾向が強く見られました。キャンペーンが意図したポジショニング転換が実際に起きたことを示す結果です。
広告クリエイティブに対する反応も印象的なものでした。広告視聴ユーザーの自由回答率は非視聴ユーザーの10倍以上に達し、ポジティブ評価の割合は96%に上りました(非視聴者75%対比)。ユーザーからは「ウェブトゥーンの画風で楽しめた点が興味深かった」「ブランドサービスの利便性が印象に残った」「デザイン・品質・機能性が良さそうに見えた」といった声が寄せられました。
広告視聴ユーザーが印象に残った点
ウェブトゥーンの内容との自然な連動 ・ 『社内恋愛お断り!』コラボ ・ 同時作業が可能 ・ AIシステム ・ 時間短縮 ・ デザインが美しい ・ 簡単でスピーディーな作業 ・ PPT作成に便利
興味深い発見
広告クリエイティブ内でAI機能に直接言及しなかったにもかかわらず、協業や利便性を軸としたメッセージがWEBTOONの読者層に自然と「AIツール」として結びついた点は、Canvaにとっても期待以上の成果となりました。
インサイト
媒体とユーザー特性を反映したクリエイティブ
ウェブトゥーン媒体とユーザー特性を考慮したエピローグ型ブランドストーリーは、広告を「邪魔な要素」ではなく「自然なコンテンツ体験」として認識させ、広告視聴者の96%がポジティブな反応を示すという結果につながりました。
メッセージ設計によるポジショニング転換
AI機能に直接言及せず、協業や利便性を軸としたストーリーを展開した結果、ユーザーは自然とCanvaを「AIツール」「オフィスツール」として認識するようになりました。「デザインツール」から「オフィスツール」へのポジショニング転換が実際に起きたことを示しています。
BLS統合設計による効果検証の価値
クッキーオーブンのリワードと連携したBLS設計により、キャンペーン効果を定量的に検証できる構造を構築しました。
ウェブトゥーンの物語の中にブランドを溶け込ませることで、認知を超えてブランド認識そのものを変えることができます。
ありがとうございます。